山田商会HD、国際農研発ベンチャー「ShrimpTech JIRCAS株式会社」とエビの閉鎖型陸上養殖生産に関する共同研究を開始
2025.11.18 ベンチャー連携 共同研究
株式会社山田商会ホールディング(本社:愛知県名古屋市、代表:山田豊久)は、ShrimpTech JIRCAS株式会社(本社:茨城県つくば市、代表:Marcy Wilder)と、モジュラー型の閉鎖循環式陸上養殖システム「ARK ZERO」を活用したバナメイエビの養殖生産に関する共同研究を開始しました。
※参考:モジュラー型の閉鎖循環式陸上養殖システム「ARK ZERO」を導入し、エビの養殖試験を開始
ShrimpTech JIRCASは、閉鎖循環式屋内養殖システム(ISPS)の開発・実証や、稚エビ生産技術、飼料研究、養殖環境の設計支援など、エビの陸上養殖に特化した国際農研発ベンチャーです。従来の海面養殖が抱える環境汚染や病害リスク、立地制約を解消し、持続可能で安定した国産エビ生産を目指して、研究界と産業界の橋渡しによる次世代型水産業の社会実装を推進しています。
山田商会HDは、まちや国、地球のレジリエンスを高め、人々の生活を豊かにすることをミッションに、国内外のディープテックベンチャーや研究者等と連携して農林水産分野の研究開発・事業開発に取り組んでいます。その一環として、2025年6月より、株式会社ARKが開発する陸上養殖水槽プラットフォーム「ARK ZERO」を子会社である株式会社山田商会の日進営業所に設置し、バナメイエビの安定生産を目指して飼育試験を実施しています。
閉鎖型陸上養殖で安定的・持続的にエビを生産するためには、エビの生理生態理解をはじめ、飼料・栄養設計、水質・微生物環境制御、疾病リスクなど、 生物学・工学・環境科学が融合した総合的な研究開発が必要となります。世界的にも、閉鎖型陸上養殖によるエビの商用レベルでの安定生産は、依然として限定的な段階にあり、様々な検討すべき課題が残されているといえます。そこで、本共同研究では、ShrimpTech JIRCASが有する研究力や知見・ノウハウをもとに、バナメイエビの飼育条件の検討や生産管理方法、生育率・歩留まりの向上に関する検証を行い、陸上養殖エビの安定生産に向けたオペレーションの標準化を目指します。
今後も、山田商会HDは、農林水産分野における技術探索や事業連携を通じて、人の暮らしと地球のレジリエンス向上に貢献してまいります。
◼︎ShrimpTech JIRCAS株式会社について
CEOは「屋内型エビ生産システム:ISPS」の主発明者の一人であり、日本初の大型エビプラントの設立にも貢献した、豊富な開発研究経験を持つ。エビの生理生化学的研究においても、世界トップレベルの知見を有する。主なサービスとして、エビの陸上養殖に関するコンサルティング(立地条件の検証、水環境の整備、施設の設計・建設・稼働など)、受託研究(飼料やサプリメントなどの商品開発における試験デザイン・実施・結果取りまとめ)、閉鎖循環式エビ養殖技術を駆使した稚エビ生産・販売を展開する。
代表者:マーシー・ワイルダー
創業/設立:2022/2/8
事業内容:エビの陸上養殖に関するコンサルティング、受託研究、稚エビ生産・販売
所在地:茨城県つくば市大わし1-1
ウェブサイト:https://shrimptech.co.jp/
<本件に関する問合せ先>
株式会社山田商会ホールディング イノベーション推進部 (担当:浅野聡志)
電話:052-871-9811 メール:yamada-hd@ymax.co.jp